本業は編集者、ディレクター。でも、実はシブヤ大学恵比寿キャンパス校長や、恵比寿のアートイベント発起人など、いろいろしてます。そんな小倉若葉(おぐらなおよ)の日常を綴っています。子育ても満喫中。
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熱狂のヒミツを探して
日曜は午前中、お茶のお稽古に出たあと、午後は格闘技マニアの友人とさいたまスーパーアリーナまで「PRIDE.31」を観戦しにいきました。
一日でこんなに正反対の時間を過ごしたのは、あとにも先にもない気がします。

私が格闘技観戦するなんて、意外ですって?
ええ、そうでしょうとも。
だって、わたくし、まったく興味がございませんでしたもの。
去年までは大晦日だって紅白派です(キッパリ)。

ルールはおろか、選手の名前だって全然知りませんでした。
魔裟斗とか? 山本KID~とか? 曙とか? ボブ・サップとか? 和泉元彌とか??
……って、みんなPRIDEの選手じゃないそうですネ。
試合が始まる前にリングの上で挨拶したPRIDE統括本部長の高田延彦さんだけが、唯一知ってる人でした。

「PRIDE」と「K-1」の違いもわからない私が、なぜ降りしきる雨のなか、誘いを無下に断ることなく、出かけてみることにしたか?
理由はただひとつ。
知らない世界を覗いてみたかったから。

子どもの頃、週末の夕方にテレビをつけると、よくプロレス中継をしていた記憶があります。
あれは小学校に上がる前のこと。
ある日、何気なくテレビをつけると、場外乱闘シーンが展開している最中でした。
突然、ハゲ頭でいかつい顔をしたおじさんが、血だらけになりながらパイプイスを振り回す光景が目に飛び込んできました。
かわいそうなことに、当時の私はまだあまりに幼すぎて、恐怖ですっかり縮み上がってしまったのです。
以来、あらゆる格闘技に苦手意識を抱きつづけてきました。
(それまで、ビューティーペアは大好きだったんですけれど)

でも、大人になるにつれ、格闘技に夢中になっている人たちを見るにつけて、きっと私が知らない何かがあるんだろうと、ずっと思っていました。
格闘技そのものより「格闘技に夢中になる人々」に興味津々だったのです。


で、実際この目で観たら、想像以上に楽しい体験でした。
チケット代の元は十分取れたかな。

おもしろかったことのひとつは、お客さんの層。
若い女の子もいるとはいえ、圧倒的に男子、男子、男子。
声援というと、「キャーッ」という黄色い声がとぶ場面ばかりに遭遇する私にとっては、「ウオーッ」という地響きのような声援は、かなり新鮮でした。

それから、試合開始の合図。
選手の登場はすごーく派手でエンターテインメント的要素たっぷりなのに、試合開始ってゴングの音だけで、意外とシンプルですよね?
なじみのあるクラシカルな音は、場違いな感じさえして、慣れるまでおかしかったです。

選手登場といえば、アメリカ人声優のレニー・ハートさんの超巻き舌選手コールも圧巻でした(とくにラ行)。
でも、もっと驚いちゃったのは、試合中「あと○分」と英語で告げるときの、ちょっとアンニュイな色っぽい声。
とても同じ人物が発しているとは思えません。
気になったので、双眼鏡でレニーさんを探したら、ものすごく豊満な方で、もし向かい合ってお話ししたら、女の私でもその胸に目が釘付けになってしまうようなセクシーなニットをお召しでした。

で、レニーさん観察のついでに、リングサイドにはどんなお客さんが来ているのかと観察したら、キャバクラ嬢とそのお客さんのようにしか見えないカップルが、かなりの確率でいることが見て取れました。
試合以前に新鮮&おもしろ発見がありすぎる。


さて、いざ試合が始まると、わからないことだらけの私は、友人Nを質問攻め。
私「あの状態(寝技)になってから、もう30秒以上押さえ込まれてない? こういうのって勝ちにならないの?」
N「柔道じゃないからね(苦笑)」

私「今、相手をくるっと引っくり返したよ? ポイントはつかないの?」
N「レスリングじゃないから!」

私「今、両肩ついたよー! カウントとらないの??」
N「とらないから……」

私「今のワザ、何? どうして赤パンツ(選手名がわからない)が勝ったの??」
N「腕十字固めが決まったから」
私「それって、四の字固め(ワザ名はこれくらいしか知らない)とどっちが痛いの?」
N「むむむ……わからんが、どっちも痛いわ!」

私「このふたりは抱き合ったと思ったら、ごろごろ寝っころがってばっかりだねえ。彼らは一体何をめざしてるの?」
N「うーん、なかにはこういうつまんない試合もあるんだよ」
(あまりにダラダラした展開にちょっと退屈してきたので)
私(抱き合うたび小声で)「ぎゅっ!」
私(寝技になるたび小声で)「ああ~ん」
N「……。まあ、そう見えないこともないが……」


でも、やっぱり残酷な行為&場面は苦手。
私的にかなりビビッちゃったシーンその1。
山みたいに大きな選手が、相手に馬乗りになってボカボカやるところ。
やられている側のキモチをリアルタイムで想像したら、もう死にそう怖かったです。

その2。
相手にふいに倒されたある選手の右腕が、ありえない方向に曲がった瞬間。
たまたま双眼鏡を使って見ていたので、ひじを内側に腕が曲がった瞬間も、苦痛に歪む選手の顔も、どアップで見てしまいました。
夢に出そう……。


もっとも楽しめたのは、最終の第9戦。
連れの格闘技マニアたちが「デビュー戦だし、相手が強すぎるから、きっとすぐに終わっちゃうよ」と、口を揃えていた試合でした。
試合開始前は、会場全体もあまり期待していないような雰囲気が漂っていました。

ところが、いざ試合が始まると、この日デビューとなる元日本人プロボクサー(私は名前も知らなかったけれど、かなり有名な選手だったらしい)が、自分よりはるかに巨漢の強豪相手になかなかの善戦。

善戦というよりは、実のところ、かなりやられっぱなしだったのですが、「あしたのジョー」みたいに、倒れても倒れても立ち上がり続ける。
で、ときどきものすごいパンチで反撃するのです。
でも、相手もただのデブじゃないから、ちっとも倒れない!

そんな様子に、途中からは観客が一体となって新人に声援を送り始めました。
もちろん、私もその一人。
みんなすごく熱狂して盛り上がってるんだけど、熱いというか、どこか温かい空気で、それはとても心地よかったのです。

結局、延長ラウンドで新人は負けてしまったけれど、私的にはとってもうれしい気持ちでした。
だって、彼がプロボクサーを辞めてアメリカに渡って十年。
彼がトレーニングに没頭する間、奥さんがずっと家計を支えてたっていうんですもの。
こんなにいい試合をしたら、ファンの記憶に刻まれるし、次のオファーも絶対来るよね!

一方、巨漢の相手選手も偉いなーと思ったのは、途中まで足技や寝技を使っていたのに、新人がパンチだけで健闘しているのに対抗してか、最後は両手だけで闘っていたこと。
だから、純粋なボクシングの試合みたいでした。
相手はあんなにフラフラになっているのだから、足技を使えば、もっと簡単に勝つこともできたろうに。
でも、そうしなかった。
かっこいいぞ、西島洋介&マーク・ハント。

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これに味をしめ、今年の大晦日は、昨年末もリングサイドで過ごしたという格闘技マニアの友人たちと一緒に応援に行っちゃうかも!?
ちなみに私が観戦した試合は、今週土曜日に民放でオンエアだそうです。
録画して復習しちゃうかも!?
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by hanaoui | 2006-02-27 23:58 | diary
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