本業は編集者、ディレクター。でも、実はシブヤ大学恵比寿キャンパス校長や、恵比寿のアートイベント発起人など、いろいろしてます。そんな小倉若葉(おぐらなおよ)の日常を綴っています。子育ても満喫中。
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先日、夕方早々に仕事を切り上げて、とある映画の試写会に出かけました。
ハリウッドで活躍する人気俳優の初監督作品のせいか、会場は六本木ヒルズのヴァージンシネマと、ちょっとゴージャス。 甘いポップコーンのにおいが充満するホールの隅に設けられた受付で、招待状と引き換えにチケットを受け取ったときのこと。 すぐ近くから「ナオちゃん! こんなところで何してるの!?」と、いう声が。 顔を上げてビックリ。 ちょうど8年前、ほんの短い期間だけ、同じ場所で働いていたことのあるアキヨちゃんが、試写会の受付をしていたのです。 「やだ、久しぶり!! 何って、ときどきインタビューの仕事をしてるから、その関係で試写会の案内をもらえるの。アキヨちゃんこそどうしたの? もしかして、この映画のPR担当なの?」 「そうなの! ナオちゃん、元気そう。あっ、もうすぐ映画始まるよ。楽しんでね」 「またあとで」と、短い挨拶を交わして、私は大きなスクリーンのある部屋に向かいました。 映画の舞台は、冷戦中のアメリカ。 派手なハリウッド俳優に似つかわしくないドキュメンタリーのようなモノクロ映像で、思いのほか硬派な内容。 残念ながら時代背景についての知識が乏しいために、わかりにくい箇所も。 が、要所で使われている50年代のジャズナンバーは素晴らしく、サントラ盤が発売になったら絶対に買おうと思ったのでした。 映画が終わり、アキヨちゃんの姿を探すと、寒いなか、コートも着ずに映画館の出口に立っているのが見えました。 試写会に来ていた著名人を片っ端から捕まえて、しきりに映画の感想を求めているところでした。 忙しそうに立ち回るアキヨちゃんの体が空くのを、少し離れたところで待ちながら感じたのは、「アキヨちゃん、何だかとってもきれい」ということ。 邪魔するつもりは毛頭なかったので、近々一緒にゴハンを食べようという約束だけして、すぐにその場を後にしました。 何せこの日は、映画に美味しいゴハン&お酒と、久々にひとり夜遊びをうんと楽しむと決めていたのですから。 六本木ヒルズからほど近い、東京でいちばん美味しいと信じてやまない和食屋さんに向かいました。 お店の人とおしゃべりしたり、映画のパンフレットをパラパラしたりしながら、大好物をつつき、お酒を飲んでいると、8年前の日々がゆっくりと鮮やかな色をもって蘇ってきました。 当時、私は新卒で入った編集プロダクションを辞めたばかりで、臨時で編集アルバイトなどをしながら、ライターになる道を必死に模索していました。 どっちに向かって歩いたらいいのか検討もつかないくせに、「絶対にライターになる」と、目標だけは呆れるくらい明確でした。 そんなとき、編集補助とは名ばかりで電話番がもっとも重要な仕事のヒマな職場で出会い、休日も一緒に過ごすほど仲良くなったのがアキヨちゃんだったのです。 当時から映画に熱狂していたアキヨちゃんは、私が「ライターになりたい」というのと同じ口調で「いつか映画の仕事がしたい」と言いつづけていました。 アキヨちゃんもまた、到達したい目標を明確にもちながら、私と同じ場所でくすぶっていたのです。 その数ヵ月後、私は売れっ子ライターのアシスタントになり、アキヨちゃんとは別々の道を歩き始めました。 それでも親交が途絶えることはなく、ときどき会ってはゴハンを食べ、お互いの無事を確かめ合う仲が続いていました。 でも今回は、「偶然」という要素だけではない、何か特別で、象徴的な再会だった気がするのです。 だって、映画の宣伝の仕事をしているアキヨちゃんは試写会を主催する側として、私は試写会に招待されたライターとして、顔を合わせたわけですから。 8年前に描いた夢を同じように叶えた私も、今、アキヨちゃんのようにキラキラしてる? 「何となく」の目標はたくさんあるけれど、近ごろ絶対に叶えたい夢をもつこと、忘れてない? 8年後の私たちは、お互いに40代。 そのとき私たちはそれぞれどんなふうになっていて、どんな夢を語り合ってる? 夢って、明確に描きつづければ、必ず叶うんです。 夢を叶えた自分を信じて、次のステップへ!
by hanaoui
| 2006-01-28 17:34
| diary
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