本業は編集者、ディレクター。でも、実はシブヤ大学恵比寿キャンパス校長や、恵比寿のアートイベント発起人など、いろいろしてます。そんな小倉若葉(おぐらなおよ)の日常を綴っています。子育ても満喫中。
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あなたが遺した贈りもの
久しぶりのログイン。
バタバタしているうちに、あっという間に1週間が過ぎてしまいました。

夕べ食べたものも思い出せない。
最近、運動不足。
寝不足。
肩こりがひどい。
しかも、腰の調子もやばい。
でも、仕事と解決しなければならないことが、目の前に山となって積まれている。

私、今、いったい何やってるんでしょう?


さてそんななか、昨日の朝、久しぶりに小田急江ノ島線に乗りました。
車窓から線路脇の白い柵が流れていくのを見ながら、なんとなく海が近いことを肌で感じます。
それは、電車が海をめざして浮き足立っている人たちをたくさん乗せているせいかもしれないし、空が抜けるように高く青くて、陽があらゆるものに濃い影を落とすなか、ほんのり潮風を感じるせいかもしれません。

でも、私はといえば、恐らく乗客でもっとも江ノ島線にふさわしくない服装をしていました。
そう、これから大切な友人Kのお父さんの葬儀に行くのです。

各駅停車の駅で降り、待ち合わせていた友人たちと合流。
タクシーで葬儀場へ向かいました。

私は亡くなったお父さんとはお会いしたことはなかったけれど、Kからよく話は聞いていました。
とても聡明で粋で、お母さんと仲がよく、家族をとても大切にしていた方という印象。
案の定、タバコをくゆらせた遺影は、とてもダンディで、その笑顔に人柄が滲み出ていました。

ああ、あなたがKのお父さん。
Kの源になった人。
噂は聞いていましたよ、もう17年も前から。
お会いすることはありませんでしたが、お父さんが生きたおかげでKに会えました。
どうもありがとう。
どうか安らかにお眠りください。

私はそう手を合わせるので精一杯。
お父さんに似たのか、頭の回転が速くて、運動神経がよくて、ユーモアセンスがあって、みんなに愛されて、ちょっぴり器用貧乏なところのあるKや、その家族の涙に、何ができるわけでもないまま、会場をあとにしました。

唯一救いだったのは、久しぶりに会った同級生が連れてきた小さな息子かもしれません。
彼はまだ葬儀はもちろん、死の意味さえわからず、母の親しい友人に出会って興奮し、有り余る生のエネルギーを発散させていました。
私はその命の重みを受けとめながら、今、生きていることの尊さと、やがて自分にもすべてが終わる日がやってくることをゆっくりと噛みしめていました。

終わりがあるから、頑張れる。
いつか永遠に失うことを知っているから、大切にできるものがある。

Kのお父さんが遺してくれた贈りものを胸に、私は日常が待つ東京へと向かったのでした。
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by hanaoui | 2005-08-21 23:09 | diary
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