本業は編集者、ディレクター。でも、実はシブヤ大学恵比寿キャンパス校長や、恵比寿のアートイベント発起人など、いろいろしてます。そんな小倉若葉(おぐらなおよ)の日常を綴っています。子育ても満喫中。
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エビベン、そしてこれから

エビベンが終わって、気がつけばもう10日以上も経ってしまいました。

終わってすべての力が抜けてしまい、ボーッとしていた……わけではないんですよ。

むしろ終わった途端、本業の締切がどどどっとあって、
おまけに予期せぬ特急仕事が複数発生したために、エビベン前と同様、
アップアップしておりました。


そして、ちょっぴり落ち着きを取り戻した今、
こうしてブログを書いているという次第です。

とっても寒いなか、笑顔でお手伝いしてくれた40名を超える
ボランティアスタッフのみなさん、

海のものとも山のものともわからない『エビベンvol.0』に参加してくださった
30組を超えるアーティストのみなさん、

エビベンを心待ちにして来場してくださったみなさん、

そして、開催に協力してくれたすべての人たちに、

感謝の気持ちを伝えたいと思います。


本当にありがとうございました!
遅くなってしまいましたが、深く深く御礼申し上げます。


コアスタッフも、みんなそれぞれに忙しくて、まだ反省会も打ち上げもできていないうえ
(今週末に行ないます!)、おまけに写真の整理もレポートも
これからという状況なのですが、私なりにほんの少しふり返りをしたいと思います。



エビベンはですねえ……
なんというか、奇跡のような光景に何度も遭遇してしまって。
詳しくは長くなるので省きますが……

そもそも本番が始まる前にもベンチから生まれていたコミュニケーションの数々。

渋谷区長が恵比寿公園に来る直前に上がった雨と、区長の言葉。

公園サインシンポジウム中、突然デジャヴのように降ってきた感覚。

シンポジウムの最後に、渋谷区の公園課課長が約束してくれた言葉。

雨上がり、太陽が降り注ぐ公園で、楽しそうにバルーンを手にする子どもたち。

そのとき、公園で繰り広げられていた数々のパフォーマンス……



日曜の夕方、ARの映像作品などが公開されていたアトレホールに向かいました。

そこで目にした、チームラボの『百年海図巻』。

この作品は、地球環境をテーマにしているのですが、
その映像を観ていたら、いろんな思いが込み上げてきて……


エビベンが私に教えてくれたのは、
ああ、私たちは何ひとつあきらめなくていいのだ、ということ。
実はできないのではなく、してこなかっただけなのだ、と。


公園なんてこんなもの。
ホームレスはいるし、
ごみやたばこの吸い殻は落ちているし、
落書きはあるし、
トイレは汚いし、
緑は少ないし、
禁止事項の文言が並ぶ看板ばかりで景観もちっとも美しくないし。

自分の住む街なんてこんなもの。
学校も会社も仕事もこんなもの。
日本の国なんてこんなもの。
世界なんてこんなもの。

私たちは、そうやって一体いくつのことをあきらめてきたのだろう?
しかし、それは自分の人生さえもあきらめることにつながっていないか?



私たち大人は、あきらめずに事態を打開していく勇気と知恵と行動力を、
本当は子どもたちに示すことができるのかもしれない。

自分たちの街は行政や一部の長老たちにゆだねるのではなく、
自分たちの手で自分たちが望むかたちにできるかもしれない。

なんだかそんなふうに思えたのです。


そしたらものの見事に涙腺がゆるんでしまって、
それを一緒にエビベンをつくってきてくれたさっちゃんに見られてしまったのですけれど。

で、そんな伏線に加えて、みんなが「すごくよかった」「すごく楽しかった」って
言ってくれたものだから……

ふり返ってみれば大変かっこ悪かったと思うのですが、
クロージングパーティで私の涙腺がいとも簡単に決壊してしまったのは
そういうわけなのです。



実はエビベンは、まだ続いています。

後日、ベンチの補修を行なったり、早速ベンチにいたずらされてしまったり。
(思い出すと、はらわたがにえくりかえるほどの怒りで震えます)

課題はいろいろあるし、具体的に策も講じなければなりません。


でも、次に向かって着実に進み始めてもいます。

うれしいことに、来年度、とある財団から助成金をいただけることになりました。
(苦手な書類と大格闘した甲斐がありました)

街のドンをはじめ、いろんな人たちからベンチを褒めてもらい、
もっと増やしてほしいという声をたくさんいただいています。


人々の記憶だけでなく、かたちに残ることのうれしさを、
恵比寿公園の前を通るたび、ひしひしと噛み締める毎日です。

自分が暮らし、働く街で、こんな幸せな気持ちになれる私は
ホントになんて幸せ者なのだろうと思います。


そんななか、参加アーティストのひとり、永岡大輔さんがこんなメールをくださいました。
ご本人の許可を得て、ここにご紹介させていただきたいと思います。



会話の為に肩書きやポジションを必要としない公園は
ある種の匿名性を維持し
知人には話せない事も話せてしまう場なんだと思いました。

ネットの匿名性は随分色々な方が問題視しています。
ただの帰納的推測の域を脱しませんが
公園のように、顔の見える匿名性と言うのは
非常に心地いいものだったのが印象的でした。


公園の在り方について考える事は人間の在り方について考える事。
今回の経験の中でそんな風に感じている所です。


今後多くのクリエイターの方々が
このプロジェクトの中
人と出会い重ねたダイアローグで
新しい公園やコミュニケーションの形を産む事を予感します。

今後の展開も楽しみにしております。




天にも昇るほどうれしい気持ちと、身が引き締まる気持ちと、半分半分。

今週末反省会をしたら、来週からは次のステージに向けたミーティングが始まります。


ここからまたどんな出逢いがあるのか。

小さなさざ波は大きなうねりとなれるのか。


誰よりも、私が、私自身に、乞うご期待!


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日曜日の午後、見事に晴れた公園に浮かんだバルーンのゲート。
両脇には、クリエーターによる新しい公園サインの提案が。


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ライブべインティングをしてくださったアーティストの西武アキラさん


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山本和久(Donny Grafiks)さんが手がけた、ピクトグラム。
既存の看板と並べると、どちらがわかりやすくて、デザイン的にもすぐれているか……一目瞭然でしょ?


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ボランティアスタッフによる手づくりバルーンは、どの会場でも大人気でした!


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恵比寿ガーデンプレイスの入口に建てた大きなドームテントの中では、
小さいお子さんから大人まで参加できる各種ワークショップを開催しました。


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ふき出しバルーンをもらうため、恵比寿ガーデンプレイスには行列ができたそうです。


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制作から配布までがんばってくれたバルーン隊。
本当におつかれさまでした!
来年は……バルーンを業者さんに発注できるよう、営業がんばるね(苦笑)。
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by hanaoui | 2010-03-12 16:19 | diary
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