本業は編集者、ディレクター。でも、実はシブヤ大学恵比寿キャンパス校長や、恵比寿のアートイベント発起人など、いろいろしてます。そんな小倉若葉(おぐらなおよ)の日常を綴っています。子育ても満喫中。
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出会ったが最後、別れるものと覚悟せよ―五木寛之

怒涛の一週間が終わろうとしています。


チビすけがロタウィルスに感染していることが判明したのが、金曜日。

それを見事にもらってしまい、朝から夜までびっしり詰まっていたシブヤ大学の予定をオールキャンセルして、一日ベッドに伏せていたのが、土曜日。

(幸いなことに、うつした張本人のチビすけは、おなかが下っただけですこぶる元気でした。)

そして、まだ胃腸の調子が万全でなかった月曜日、その報せは突然飛び込んできたのです。



まさかそんなことが起こるはずがない。

現実の非情さに胸が張り裂けそうになる一方で、私に何ができるだろう? そればかり考えていました。

大切な肉親を失った友の計り知れない悲しみを前に、私にできることといえば、遠くからただ心を寄り添わせて、その夜、彼女がちゃんと眠りにつけるよう、眠っている間は悲しみを忘れられるよう、ただただ祈ることだけだったのですが。


友よ、あなたが電話をくれた数時間前、私は打ち合わせ先に向かうタクシーの中で、まったく別のことを考えながら、突然頭に浮かんだことを書きとめていました。

なぜかそのとき思ったことを忘れてはいけない気がして、自分自身に言い聞かせるようにノートにペンを走らせたのです。

思えば、あれは虫の知らせだったんでしょうか。


  あのときああすればよかった。
  こうすれば違ったかもしれない。
  そう考えることは、意味がない。
  自分を責めることも、同じく意味がない。

  するべきは、今、目の前で起こっている事実を受け止めること。
  そしてそこからどうするか、何を選ぶか、ということ。





いい姉だったのか?

友よ、その答えはイエス。


あなたたちのように素敵な時間を共にしていた姉妹を、私はほかに知らない。

男兄弟しかいない私にとっては、ときどきとってもうらやましくなる光景でした。



頭の回転が速くて、ウィットとユーモアに富んだもの言い、朗らかな笑顔、几帳面さ……思い出すと、みんな涙が止まらなかったお別れの会。

でもその一方で、姉の弔問客への心配り、素直で正直な心情を伝える勇気、心からの感謝の気持ちに打たれたのは、決して私だけではなかったはず。



人は出会ってしまったが最後、いずれ別れるときが必ずやってくる。


それは、友人や恋人だけでなく、親子も兄弟も同じ。

あと50年もしたら、あの場で泣いていた人間のほとんどは、あちら側に行って一緒に笑うことになるのだから。


さて、この確かな事実を前に、私たちは残りの時間をどう生きよう?

生きていると、きっとまたやりきれないくらい悲しい目にも遭ってしまうんだろう。

でも、うれしいこと、楽しいこともきっとある。

そして、どこでどんなふうに生きても、自分の姿かたちも記憶も、消えてなくなってしまうのは同じ。


ならば、どう生きよう?




2009年の終わり、33年の生涯を駆け抜けた山崎朗子ちゃんに、とてつもなく大きな宿題をもらった気がするのです。

宿題を贈り物に変えられるよう、ときには悪あがきしながら、私なりに生きてみるよ。

大好きだったお姉ちゃんのそばにいて、いつも見守ってあげてね。






 * * *

少し早いですが、今年の仕事を終えました。

明日からしばらく東京を離れます。

みなさま、どうかよいお年をお迎えください。
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by hanaoui | 2009-12-26 02:40 | diary
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